取引を記録に残す生き残る儲ける

自身のトレードを記録に残すことで自身のトレードを直視し、生き残りと収益増加を目指す。

VIXとリスクパリティ戦略とポートフォリオインシュアランス

今回、VIX(Volatility IndeX)指数インバース(逆相関)のショート(空売り)が調整correctionのきっかけになった説があります。VIXがオプションを元に算出されていることはもともと知っていたのですが、S&P500のオプションでというところは初めてきっちり認識しました。

恐怖指数とも呼ばれる相場の変動を示す指数が、相場の変動の起点になるとは皮肉なものです。とはいえ、デリバティブもオプションも本来はリスクをヘッジするためのものだったのが、レバレッジを効かせてリスクをとるための手段になっていったのですから、人間の考える金融商品はすべてそうなる運命なのかもしれません。

今回は極端に長く続いた適温相場により、VIX指数の低下、VIX指数の買いの積み重なっていたところ、米国雇用統計が予想外によく金利上昇観測が強まって、ノーリスク債券である米国債10年ものが2.7%の金利になって、割高な株価とあいまって、株式から債券へのシフトが起こりました。そういえば、株式の中でもグロース株からバリュー株へのシフトや金利上昇の恩恵を受ける銀行株金融株の見通しが明るいようなことも言われていました。

適温相場ゴルディロックス相場が延々言われていたので、それ自体が見えないリスクとなって積み重なるのもむべなることかなと。

昨日の下落の戦犯として、リスクパリティ戦略に従ったアルゴリズム取引が挙げられているようですが、株価が下落すると配当利回りがあがるので、そうなると債券から株式にシフトする理由になるのかなと思います。

VIXインバースによる損失がこれまでの利益と均衡のあるものなのか、何かしらレバレッジを効かせていれば予想外なことだっただけに損失も大きい、あるいは損失の実態の把握に時間がかかるとも思われます。